• テキストサイズ

一目惚れ【影山飛雄】

第19章 憧れ


その日の夜。
お母さんが作ってくれた美味しい夕飯を食べ、温かいお風呂に浸かり、面白いテレビ番組も見た。
こんなにもリラックスをしているのに頭のどこかが落ち着かない。

影山くんにあんなこと言ってしまったからだ。

影山くんからしたら、急に応援に来たクラスメイトに突然帰り際怒られて、とんだ迷惑だろう。

「はぁぁーーー……」

ベッドの上でゴロゴロしながら私は後悔していた。

「…これで嫌われちゃったらどうしよう」

そう呟いた時、携帯電話が鳴った。

「うわ!びっくりした」なんて言って携帯電話を開くが、まだバイブ鳴り止まない。

画面を見ると、メールではなく電話だった。

しかもその相手は

「影山くん!?!?!?」

昼間に説教をした相手だった。

私はあれこれ考える間もなく電話に出た。

「も!ももももしもしも!!」

『急に悪い』

なんの要件だろう?
もしかして昼のことで文句とか…?

そんな不安がよぎる。

でもそんなことより。

影山くんの声だ………!!!!
し、ししししかも耳元に………!!!

不安なんてそっちのけで悶絶していると、なかなか返事をしない私を不思議に思った影山くんが言葉を発した。

『さん…?』

「んぶぁ!!!!!!!!!」

『んぶぁ?』

耳元で名前を呼ばれた!!(※ちがいます)
影山くんに、耳元で名前を呼ばれた!!!(※ちがいます)

通話。余りにも心臓に悪い。

「な、なんでもない!気にしないで!」

問題大アリだけれど。あなたの美声が大問題だけれど。
なんて思いながらも平然を装って私は言った。

「…と、ところで、急にどうしたの?」

『あぁ。さんに言いたいことがある。』

影山くんは、一呼吸置いて言った。



『今朝の言葉、撤回する。』
/ 190ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp