第19章 憧れ
次の試合の高校がコートに入ってきて、烏野高校と青葉城西高校はコートから出ていった。
「すごい試合だったね」
そう言う友人に「そうだね」と返すと、友人は「次の試合どうする?」と私に問うた。
私の今日の目的だった烏野高校は敗北に終わったが、友人の目的とする青葉城西高校は準々決勝がまだ残っている。
私だけ帰る訳にも行かないため、「青葉城西、見てから帰ろっか」と提案した。
その後、時間を空けてから準々決勝が行われた。
「及川さーん!」
と友人は目をきらきらさせて試合を見ていたが、私はあまり試合に集中できなかった。
特に苦戦することも無く準々決勝は青葉城西の勝利に終わり、試合を見終わった私と友人は帰路へと着いた。
「、今日は誘ってくれてありがとうっ!」
「こちらこそ一緒に来てくれてありがとう!」
「また一緒に行こうね!」そう会話を交わすと、私達は解散した。
1人での帰り道。
私は試合の興奮を思い出していた。
ボールを打つ音。シューズが響かせる音。選手たちの掛け声。
どれも耳に残っている。
なにより、影山くんと日向くんの攻撃。
周囲の人はそれを変人速攻と呼んでいた。
「また応援行きたいな」
私はポツリとそう呟いたのだった。