第19章 憧れ
ピッピーーー
試合の決着がつき、試合終了の笛がなった。
烏野高校は負けた。
青葉城西高校に1歩届かなかった。
選手はその事実を受け入れる間もなく挨拶をする。
「「「ありがとうございました」」」
私は「お疲れ様」「いい試合をありがとう」そんな想いを込めて、選手に拍手を送った。
影山くんと日向くんに目をやると、失意に陥った顔をして立っていた。
1年生なのにすごいよ。かっこよかったよ。
そんな甘い言葉は2人は喜ばないのだろう。
今日の試合でわかった。
影山くん達が何を目指しているのか、何を求めているのか。
それはきっと、強さと勝利。それだけだ。
あんなに熱中して興奮して、時には悔しい思いをして。
そんな彼らを私はやはり羨ましく思った。
彼等の力になりたい。
彼等のようになりたい。
出来ることなら、
彼等と一緒に闘ってみたい。
そう思わせられるには十分な試合だった。