• テキストサイズ

一目惚れ【影山飛雄】

第18章 青葉城西


入れ違いに友人が戻って来て、2人で観客席へ向かった。
「試合楽しみだな〜」なんて呑気に言っている友人の隣で、私は今日起きた出来事を一生懸命整理していた。

『いっけーいけいけいけいけ青城!』
『おっせーおせおせおせおせ青城!』

体育館はとてつもない熱気で溢れており、私達は圧倒された。

「すごいね…」
「こ、これが高校バレー…!!」

私が目をきらきらさせていると、隣から『せーの、』と声がした。

『『『及川くーん!頑張ってー!』』』

部活の応援にもかかわらず、黄色い歓声が響く。

「す、すごいね…」
「こ、これが及川さんの力……」

両チームの主将挨拶が終わり、軽く試合前の練習が行われた。

主将さんの掛け声に合わせて部員も声を出し、両チームとも気合十分なのが伝わってきた。

「あ、次日向くんだ」

「日向くん?」

「高校の友達!」

オレンジ色の頭をした彼が、小柄ながらも高く高く飛んだ。

「へっ?」

コートから、日向くんの気合いの入った叫び声が聞こえる。

「た、たか……!!」

たしかに俺は飛べるとは言っていたが、こんなに高く飛ぶだなんて思わなかった。すごい、すごすぎる。

目を輝かせているうちに練習が終わり、両チームの挨拶、試合開始の笛がなった。

『いっけーいけいけいけいけ青城!』
『『いっけーいけいけいけいけ青城!!』』
『おっせーおせおせおせおせ青城!』
『『おっせーおせおせおせおせ青城!!』』

周囲の音にかき消されながらも、私は「頑張れ…!」と呟いた。
/ 190ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp