第18章 青葉城西
「そ、そういえば何でさんはこんなところに迷い込んできたの??」
無理やり空気を変えるようにそういう日向くんに私は答えた。
「選手の人たちに夢中になってたら道わかんなくなっちゃって。」
「「は?/え?」」
「何かに熱中してる人たちかっこいいなぁって見惚れてたらこんなところまで来ちゃった」
恥ずかしい、と頬を掻いて続けた。
すると日向くんは目をきらきらさせて言った。
「え!?てことはおれも!?おれもかっけー!?」
かっこいいよ。
そう言おうとした時、影山くんが遮るようにして言った。
「つーか、なんでさんがここにいるんだよ」
「え?なんでって?」
私がそう聞き返すと、ムスッとした顔で影山くんは答えた。
「…青城の応援かよ」
影山くんのその言葉に、日向くんが答えた。
「ちげーよ!おれが呼んだの!!」
影山くんはムッとして言った。
「お前ら知り合いなのかよ」
「おう!廊下で仲良くなった!」
「は?」
まあたしかにそうなんだけど…と少し笑っていると、2人は会話を続けた。
「さんが今熱中してるものがないって言うからバレー見に来なよって言ったんだよ!」
「そうか」
「だから今日はおれの応援!!」
そう言った時、影山くんの眉間にシワがよった。
「あ"?」
ドスの効いた声でそういう影山くんにはお構い無しに、日向くんは続けた。
「"おれ"の応援しに来てくれたの!ねっ!さん!」
そう言って笑う日向くん。
「そうなのかよ、さん」
そう言って口をとんがらせる影山くん。
「えっ、え?」
どっちなんだと言わんばかりの2人を見て、私は慌てて答えた。
「ど、どっちとかじゃないよ!
今日は烏野の試合って聞いたから烏野の応援に来たんだけど、で、でもその、…特に影山くんと日向くんのこと応援したいなーって、思ってた……」
改めて口にすると恥ずかしさに負け、だんだん声が小さくなってしまった。顔だってリンゴみたいに真っ赤だ。
2人からの返答がなく、チラリと2人を見れば、少し顔を赤らめた2人が固まってこちらを見ていた。
「へっ?」