第18章 青葉城西
仙台市体育館の近くでバスを降り、私達は体育館へ歩いた。
「じゃあ今日は応援するチーム別だね〜」
「えっ?あ、そっか。」
友人は青葉城西、私は烏野を応援する。
「まぁ私は青城っていうよりも及川さんだけどねっ!」
「ふふっ、負けないよー!」
そんな話をしていると
『『『きゃーっ!!』』』
歓声に肩を揺らし声のするほうを見ると、体育館の近くで人集りができているのが見えた。
「な、なんだろうあれ?芸能人??」
「なんだろ?見に行ってみよ!」
そういう友人に連れられて人集りの方へ行くと、人集りの中からフワフワとした茶色の髪が見えた。
「はいはーい、ありがとね〜っ」
声の主は、失礼ながらも会いたくないと思っていた及川さんだった。
「あ!及川さんだぁ!」
嬉しそうに近づいて行く友人を止めたくても、なかなか言い訳が思い付かない。
どうしよう、烏野の応援って知られたら怒られるかも……。
「……あ!ち、ちょっと友達に会ってくるね!」
そんなの嘘だけれど。
「おっけい!後でねー!」と手を振る友人に心を痛めながら、この場を逃げ出した。
大丈夫、まだ見つかっていないはず!
そう思いながら駆け出した私は、背後からの視線に気が付いていなかった。