第4章 名前
次の日の朝。
4月にしては陽気な、暖かい日だった。
私は昨日と同様に、昨日友達になった谷地仁花ちゃんと共にバスに揺られ、学校へと歩いていた。
『バスケ部入りませんかー!』
『テニス部、どうですかー!!』
校門から教室まで、部活動の勧誘で人がいっぱいだった。
「仁花ちゃん部活とかやるのー?」
「私はやらないかなぁー…
ちゃんは中学では何部だったの?」
「そっかー、
私はねーバドミントンやってたよ〜」
「バドミントン!かっこいいね!
バドミントン部、見に行く?」
「ううん、大丈夫!
高校では部活やらないつもりなんだっ」
怪我をしてしまった訳でも嫌いになったわけでもなかった。自分で言うのも烏滸がましいとは思うが、運動神経はいい方だし、私はどちらかと言えば強いプレイヤーだったと思う。それでも私は帰宅部になろうと決めていた。
ただなんとなく、
心の底からやりたいって思わないんだよなぁ。
部活動には興味がなかった私達は、勧誘の声が行き交う中を
謝罪の言葉を伝えながら進んで行った。