第17章 応援
本当に救急車を呼んでしまいそうなくらい慌てた仁花を「違うから!!」と落ち着かせ、教室を後にした私達は帰り道を歩いていた。
「それで、どうしたの??」
落ち着きを取り戻した仁花は、何事も無かったかのように私の赤面の理由を問うてきた。
「あのね、さっきね、影山くんに〜〜……」
仁花に、影山くんの裾を掴んでしまった話と、聞きたいことを聞くことが出来なかった話を全て伝えた。
すると仁花は「少女漫画みたい…!!!」と興奮気味に反応し、私は思い出して顔を赤くした。
「や、やめてよ!影山くんからしたら迷惑な話だよ!!
それに、聞きたかったこと聞けなかったし…。」
すると仁花は、
「でもさ、頑張ってねって言えてよかったね!
、頑張ったね!!」
と、私を褒めてくれた。
たしかに直接顔を見て応援できたことはすごく嬉しい。
影山くんも嬉しそうにしていたような気がするし。わかんないけど!
嬉しい気持ちになった私は恥ずかしい出来事を忘れて笑顔になった。
「ありがとう、仁花!元気出た!!」
「よかった!」
その後、明日の遊園地に備えて早く帰ろう、となった私達はいつもより早めに家に帰った。
その後、明日に備えて洋服や持ち物を準備し、はやめに寝る支度を終えた私は布団の中で今日の出来事を思い返していた。
影山くんかっこよかったな。ちょっといい匂いしたな。あのタオルと同じ匂いだったな。ちょっとでも話せてよかったな。
……でもやっぱり思い返すと恥ずかしい!私のバカ!バカ!!!
顔を緩めたり赤らめたり、寝る直前まで慌ただしい頭の中だった。
それでも、今日の最後の意識の中では
「影山くんのこと応援出来て良かった」という気持ちが浮かんでいた。