第17章 応援
帰りのHRまでに各自で席を変えておけという先生の指示により、授業後は各々席を移動しており、私も慌てて移動した。
影山くんは、どこの席なんだろう。
影山くんの席を見つけるためにキョロキョロしていると左の方から「おい」と声をかけられた。
顔を上げると、大好きな影山くんがこちらを見ていた。
「は、はいっ!」
向こうから話しかけてくることはほとんどなかったため、驚きと嬉しさが混ざったような声を発すると、影山くんは言った。
「席ここなのか。」
「う、うん!」
ドキドキしながら返事をすると、影山くんは「そうか」とだけ言って自席に戻って行った。
な、何の確認…??
急な影山くんの出現により早くなった心臓を落ち着かせながら影山くんの席を見ると、影山くんは窓側の前から2番目の席に座っていた。
近いような近くないような、そんな距離の席だった。
それでも、今までより近くなった席が嬉しかったし、なによりも久しぶりに話しかけてもらえたことがすごくすごく嬉しかった。
ふわふわした気持ちで帰りの支度をしていると、影山くんの姿が横目に見えた。
なななんとこの席いつでも影山くんが横目に見れる?!!!
私は荒くなる鼻息を抑えながら、影山くんを見ていた。
あぁー、影山くん一生懸命帰る支度してる。帰り支度してる影山くんもかっこいい…。筆箱をバッグにしまってる。それだけでもかっこい…あ、バボちゃんのキーホルダーだぁ。私も持ってるやつ、ふふっ。……ちょっと待って、影山くんバレー部だったよね??え、ていうことは明日と明後日影山くんも大会だよね?えっ、じゃあもしかして明後日………!!!?!
バボちゃんのキーホルダーを見て私は思い出した。影山くんもバレー部であること。そして明後日私が行く大会はバレー部の応援であること。
つまり、明後日は影山くんの応援でもある…ってこと?!
いやいやいや、影山くんは1年生だし出場するとも限らないよね。
落ち着け、私。
でも、最近気まずそうにしてるし私に応援来られたら迷惑かもしれない…。
悶々している間に気づいたらHRは終わっており、影山くんもさっさと部活へと歩き出していた。
どどどどうしよう!!と、とととにかく呼び止めなきゃ!
慌てて追いかけて影山くんを呼び止めた。