第9章 縁談
泣いている私に、政宗は言った。
「…受けてやれよ、俺が手伝うから」
私は首を振った。
「だって…私…」
「見せつけてやればいい。思いっきり綺麗なお前になって、目の前に立ってやれ。それでも平気な顔してたら、俺が殴ってやるからさ」
誰を?なんて、聞けなかった。
私の頭をガシガシ撫でて、政宗は笑いかけてくれた。
そんなやり方は間違っているのかもしれない。でも、私はその日決断した。
私が縁談を受けると聞いて、他の武将たちは驚いていた…。
「あんた、ほんとにいいの?だって…」
「まあまあまあ!家康。いいじゃねーか、せっかくその気になったんだから。俺が縁談の日は見立ててやるよ」
「…政宗さんが?」
家康が怪訝な顔をしても、政宗は気にしない。
「当日、お前の部屋行くからな」そう言っていたのに…