第1章 本編
雅利くんしか、愛せなかった。
彼だけしか、もはや眼中になかった。
どうしたら、千尋だけの、悠里だけの、
雅利で、いてくれるの…?
千尋と悠里が初めて愛したのは、雅利くんでした。
おはよう、雅利くん一緒に学校行こうー♪
なんでー?って…それは…幼馴染みじゃん、
私達…だから一緒に登校しても、別に、いいでしょ?
えっ…一緒に行く人居るからって…?
好きな人が、いるわけじゃないよね…?
そっか…ごめん、じゃあ、私、先に行くね
ん?放課後話があるの?
なんの話し??
はいはい、放課後まで秘密ね。
わかった、予定開けておくね
恋人が、出来て付き合っているなんて、冗談だよね?
千尋と悠里は、雅利くんの事、待っているからね…?
千尋と悠里は、雅利くんのこと、大好きなのに…!
一緒に行く人居るって言ってたし…
えっ?恥ずかしかったからって…
あのね、こっち来て、もっと近づいて…!
ぎゅーってして欲しいな!千尋と悠里のこと!
あのね、千尋と悠里にも告白させて
雅利くんのこと
出会った時、から。ずっと前から大好きだよ!
今日からは、幼馴染みじゃなくて、
千尋か悠里の彼女になってくれると、嬉しいな…!
「やっぱり、納得いかないよ」
「何としても、雅利くんと付き合いたい!」
「でも、どうしたらいいんだろう?」
「大人っぽいコーデとか、どうかな?」
「雅利くん、大人っぽいからね。
雅利くんは、成績優秀で、
学年でも、五本指に入る位の優秀な成績だからね~」
「あ、勉強会とか、どう?
悠里、数学が、ピンチなんだよね~」
「私も数学~」
「雅利くんから、教わっちゃえ!」
「そうだね」
その後、雅利の家に、千尋と悠里が、やって来て、
二学期のテスト対策として、
数学の勉強会をした。
「ここの方程式や分数や少数…
あー要は、数学が全部できないの!」
「悠里も、ここの数式とが、出来なくて…」
「わかった、わかった、面倒見てやるよ。
とりあえず、一緒に、解いてみようよ」
「ありがとう。雅利くん!やさしー!」
「さすがは、雅利くん、私達の幼馴染だね!」
「あの…雅利くんっ!
こ、これからも、一緒にいて欲しいな…お願い!」
「うん」
「悠里たちと一緒にいてね?」
「ずっと、これからも、一緒にいてね?
「うん…」
戸惑う、俺だった。