• テキストサイズ

三作目 高木雅利

第1章 本編


二人は異常に病みはじめている。

雅利くんに、好きな人が出来たことに対して、
横取りしたり、奪い取ろうとしていた。

もちろん、千尋と悠里を、傷つけたくないとは、
わかっていはいたが…

とはいえ、俺は昏睡状態になっていた。

千尋に右腕、悠里に左腕を掴まれている状態で、
身体が言う事を聞いてくれなかった。

「こ、これは…!」

体が動いてくれない状態。
千尋と悠里は、瞳がハートで、
キラキラになっていて、俺の顔を近づいてきた。
俺に近づくな…!

「ねぇねぇ、雅利くん?」

「聞いているの?雅利くん?」

「ひどいよね?雅利くんには、
悠里か千尋ちゃんしか、
いないのに!」

「私の雅利くんだよね?」

「悠里の雅利くんだよね?」

「…!!!!」

中学生だからか、身体的にも、精神的にも、
大人に近づこうとしている、千尋と悠里。

世間一般から見たら、思春期のようだ。

「私はね、雅利くんと結婚したいの、
それでね、幸せな家庭を築きたいの」

「悠里もね、雅利くんと結婚したい。
たくさんの愛情を注げているよ?」

「うぅ…!」

千尋と悠里に、腕を掴まれて、身動きが取れない!

「悠こんなにカワイイ幼馴染なのに、
どうして、他の子と付き合っているの?」

「ひどいよ、雅利くん。
愛が足りなかったのかな?」

「どうして、無視するの?」

「その…好きだから…」

「誰が?私だよね?私だけを見て欲しいな」

「悠里だけを見て欲しいな」

いくらカワイイ幼馴染でも…
誰よりもカワイイ美少女でも…

すると、千尋と悠里が脱ぎ始めた。

雅利は、慌てて後ろを向いて、
目を手で隠して、顔を真っ赤にした!

「やめろ!脱ぐな…!」

「雅利くんは、大人だから、
ブラジャーとショーツ姿を見て、
いやらしい気持ちには、ならないよね?」

「悠里はね、雅利くんのこと、誘惑できるよ?
こんなに、カワイイ女の子が、
ブラジャーとショーツ姿なんだよ?」

千尋と悠里は、雅利に近づいて、再度、腕を掴んだ。

「ねぇ、親は帰ってこないよね?」

「うん…」

「じゃあ、朝まで一緒に寝よ!」

「いっぱい、愛情を注いであげる」

「あっ…!」

その夜、右には悠里、左には千尋が、
俺の腕を掴んだまま、
俺と一緒に寝るのだった…

眠れなかった。おかげで、寝不足になった…
/ 19ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp