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三作目 高木雅利

第1章 本編


今日は、俺と石瀬千尋ちゃんと、
天宮悠里ちゃんの三人で、
ショッピングモールで、お買い物だったが…

千尋と悠里の様子が、明らかにおかしい。
何かあったのか…?

「もっと、私のことを、見て欲しいな」

「悠里のことも、見て欲しいな」

「うん…」

頷く以外が出来なかった。

やって来たのは、中学生の女の子、
御用達のアパレルショップ。

今どきから、大人っぽい服装まで、
取り揃えている、お店だ。

「雅利くんに、決めてもらうね、
どんな、服が似合うか」

「悠里の大人っぽさ、見て欲しいな」

彼は相当浮かない顔をしている。

色々なコーディネートを見た、
千尋ちゃんと悠里ちゃん、
どの服も、似合っているとは思い、
特段とコレと、思うのが見当たらない。

「どのコーディネートが、よかった?」

「ねぇねぇ、教えてよ」

「えっと…これと、これかな…?」

「雅利くん、センスいいね。
私は、カワイイ服が似合うんだね」

「悠里は、ちょっと背伸びした方が、
似合うみたいだね」

二人とも、納得している様だ。

「ねぇ、雅利くんの家、誰もいない?」

「寄ってもいい?」

「悠里からも、お願いっ!」

キラキラと純粋無垢な瞳で、
俺に面と向かって言っても、困るのだが…
千尋と悠里のお願いなら、出来るだけ、聞きたい。

「わ、わかったよ…」

俺の家にて…

「ねぇ、雅利くん、私と悠里ちゃんが、
一緒に料理を作るね!」

「冷蔵庫の中、あったかな…?」

「何が食べたい?」

「私、肉じゃがと、オムレツが作れるよ?」

「悠里は、料理をするの苦手で…」

「大丈夫!私と一緒に、作ろうよ!
悠里ちゃん!」

「うんっ!雅利くんを喜ばせよう!」

「じ、じゃあ…期待しておくね…?」

その後、俺は千尋と悠里が作った、
オムレツと肉じゃがを食べた。

「いただきます」

俺が食事をしていたら、
眠気が襲い掛かり、意識を失った。

目が覚めると、自分の部屋にいた。
身動きが、取れなかった。

なんだろう、体が重たく感じる。

「ねぇ、雅利くんは、好きな人いる?
私のこと好き?大好きだよね?」

「悠里のこと好き?大好きだよね?」

「愛しているよね?」

「どうして、悠里のことを愛してくれないの?」

「好きな人がいるのは、わかっているんだから…」

ダメだとは、思った。
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