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一作目 吉川詩音

第1章 本編


気が付くと、元の場所に戻っていた。
宵崎奏という、女の子、彼女は一体…?
後日、僕は、まふゆちゃんに、その話をするのだった。

「これ…奏の連絡先」

「あ、ありがとう…」

と、まふゆは、詩音に奏の連絡先と、
メルアドが書かれた用紙を渡した。

「奏にも伝えてあるから、詩音くんの連絡先」

「うん、わかった、僕も、彼女の力になりたい」

(まふゆちゃん…何だか、
少し前から、様子がおかしい気がする…
彼女に一体何があったんだ?)

吉川詩音は、宵崎奏の存在も、気になっていた。
詩音は、まふゆに手渡された、奏の連絡先を、
スマートフォンに登録した。

これで、電話やメールが出来る…
と、言っても、何から話せばいいのか、
全くわからなかった…

スマートフォンで、メールを通じて、奏と連絡をした。

(こんばんは、宵崎奏さん、吉川詩音です。
これから、よろしくお願いします)

(よろしくお願いします…
詩音さんに聞きたいことがあるけど…
まふゆの事、何か知っている?)

(うーん…ずっと一緒にいたけど、
彼女は、看護師になりたいって、言っているんだ。
僕も、まふゆちゃんが、
なりたい職業に就いてほしいって、願っているから、
看護師を目指している、
まふゆちゃんを、応援しているんだ)

(そうだったんだ…他には?)

(まふゆちゃんは、幼稚園の時から、人気者で、
お遊戯会で、主役を取っていたんだ、
でも、まふゆのお母さんが、
衣装が気に入らないからという理由で、
まふゆのお母さんが、衣装を作り直した事があるんだって)

(他には?どうやって、その…
まふゆと、どうやって出会ったとか?)

(僕がまふゆちゃんに出会ったのは、幼稚園の頃、
まぁ、言ってみれば、幼馴染みたいな関係で、
お互いの母親が、友達で、
それから、僕は、まふゆちゃんに出会ったんだ、
同じ幼稚園と小学校に通っていてね、
中学からは、別々になったけどね)

(うん、色々とありがとう、
まふゆの事が、少しだけ、わかった気がする…)

(僕の方こそ、ありがとう)

(じゃあ、おやすみ)

(おやすみなさい)

奏と連絡を取り合った後、
僕は、しばらく、考え込むのだった…
まふゆちゃんの様子が、おかしい…

ひょっとすると、長い間、
まふゆちゃんの悩みに気づいて、やれなかったのか?
僕はそう考えていた。
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