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一作目 吉川詩音

第1章 本編


(すみませんが、わたしからは、申し上げることが出来ません。
雪さんが、一緒に音楽活動をしたいと
言ってくれる限り、わたしも、そうしたいと思います)

メッセージが止まった…?
違ったみたいだ。

何か書いている様だ。

(それが、あの子の将来を狂わせるかもしれない、
としても、ですか?)

(雪さんが、やめることを望んでいないのであれば、
わたしからは、何も言えません。すみません)

まふゆのためなら…これでいいはず…

これで…いいはず…だよね…

(わかりました。
でも、お互いに少し誤解しているかもしれませんから、
もし、よろしければ、一度、会って話しませんか?)

「えっ?まふゆのお母さんと会う…?」

奏は悩むのだった。

ニーゴの活動が、まふゆの将来のためになるかって、
言われたら…わからない。

でも、今の、まふゆは、ニーゴで、
曲を作りたいと思っている。

それに、わたし達と曲を作ることが、
まふゆの本当の気持ちが見つけられるかもしれないから。

本当の、まふゆを見つける事にも、繋がっている。

だから、音楽活動を、辞めさせるのは、
ハッキリ言って、よくない。けど…

奏は詩音と相談するのであった。

一体、どうしたらいいのかと…
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