• テキストサイズ

一作目 吉川詩音

第1章 本編


二人は、まふゆの母に出会った。

「ふふ、まふゆの母です。
よろしくね、宵崎さん。詩音くん。久しぶりね」

「お久しぶりです」

「この間は、ごめんなさい。
チャットで文章を書くのは、慣れていなくて、
悪印象を与えてしまったかもしれないわ」

「いえ、大丈夫です」

「それより、宵崎さんは、まふゆの名前を知っているのね」

「はい、何度か会って話をしていて、
詩音さんからも、まふゆさんのことを聞いています」

「あら、そうだったの。
それじゃあ、今日は、色々な話が出来そうね。
ゆっくり座れる、場所を探しましょう」

カフェにて

「ふふ、そんなに緊張しなくても、大丈夫よ。
ここは、信頼できる店だから」

(奏ちゃん、僕がついている)

(うん、ありがとう、詩音くん)

「でも、私も最初、来た時、緊張したわ。
とっても、豪華で、何から何まで、
立派な場所ですもの。
だけど、大丈夫よ。すぐに慣れるから」

「そ、そうなんでしょうか…」

(どうしよう…詩音くん)

(大丈夫、僕がついている、落ち着いて話そう)

(うん)

「のんびり、くつろいで、ちょうだい。
お祝い事は、このホテルに来るの。特別な場所よ。
あぁ、ごめんなさいね。
まふゆの友達に、会うのが楽しみで、
喋りすぎちゃったわ。
ケーキセットでいいかしら?
すっごく、美味しいのよ。食べてちょうだいね」

「ありがとうございます」

「それで、何だけど…宵崎さんは、
いつ頃から、まふゆと、お友達になったの?」

「えっと…2年前です」

「そう…まふゆは、どんなことをしている?」

「音楽サークルで、一緒に曲を作っています。
まふゆさんには、作詞を担当してもらって…」

「詩音くんは?」

「僕は補助的な役割です」

「少しだけ、見させてもらったわ。とても、素敵だったわ」

「あ、ありがとうございます…」

「ふふ、私も、よくクラシックを聴いたりするけど、
その発想は無かったから、
まふゆが、音楽やっているって、知った時は、驚いたわ。
曲を作る時、結構大変じゃない?」

「あ、いえ…そこまでじゃないですけど…
インスピレーションが無い時は、
詩音くんに、手伝ってもらったりしています。
まふゆさんに、いつも、助けてもらっています」

「そうなのね。まふゆが活躍しているようで、嬉しいわ」

恐ろしいのは、ここからだ。
/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp