第2章 学校生活
「それでここをこう」
「こう」
「そうそれ」
「難しいね」
「まぁ、天野ちゃんからしたらそうかも」
「すみません…」
「いいって、なんか事情あったんでしょ。教科書落書きされたとか言ってたし」
「…たぶん想像通り」
「つまんないことするもんだね」
「……」
「ま、ここもだけどね」
「え?」
「ここだけおかしいでしょ、エンドのE組って言われてんの。本校舎行けば差別ばっか、教師含めてね。俺たちのことを晒して笑い者にする。ここは成績不良者とか問題児とかが集まるとこ」
「そう、なんだ」
「俺みたいに教師を……ごめんなんでもない」
「聞かせて、赤羽くんのこと」
「…いやしょうもないし俺は気にしてないし」
「ううん、知りたい。この学校のことも、あなたのことも」
そこでどんな風に1年2年過ごしてきたか聞いた
私とは違う意味で辛い思いをしたと思う
「えらい!かっこいい!!」
私は頭を撫でた
だって私がしたらそれはヒーローに近い
もしも私がその先輩だったら助けてくれた赤羽くんはヒーローだと思う
「私もそんな人に出会いたかった」