第3章 初恋は
「赤羽くん…」
「ん?」
「やっぱり教えてほしい…です…」
「はは、だと思った。どこがわからない?みせて」
「うん…ここなんだけど…」
結局わからなくなると他の誰かでもいいのに迷わず彼女は俺のところに来る。彼女にとっても俺って特別なんじゃない?なんて考えてしまう
「あっそういうことか」
「で、ここでこうなる」
「え、なんで」
「だからこれを…」
「あっはいはいはい理解できました!」
「ならよかった、次ここやってみな」
「うん!ありがとう!」
本当に年上に見えない
こっちに来た頃に比べて明るくなったしこんな無邪気に笑うんだ
あーまじでいじめたやつ殺すとか思ってだけど
いじめられたりしたおかげで恋してないもんね
いじめられてなかったら自殺したいだって思わなかっただろうしこんなこと思っちゃいけないけどいじめた奴らありがとう、俺にこんな可愛い子出会わせてくれてなんて思ってしまう
かと言って許すわけじゃないいじめた奴ら半殺しで済まそうかな