第7章 She is pearl of me 25.8(裏)
時折、吐息とともにわずかに混ざる声に拒絶は見られず、真珠の様子を見ながら進める余裕がまだあった。
怖がっている様子は無く、戸惑いが色濃いようで、ゆっくり、ゆっくりと進めていく。
もう少し踏み込んでもよさそうか、と細い首筋に顔を埋めた。
「んっ、ゆう...」
艶めかしい声で呼ばれ、膨らんだ欲を抑え込もうと、捲れたシャツの下の素肌の背中にキスを繰り返す。
甘い痛みが強くなってきた下腹部。
(焦ったらアカン
マコト、嫌がってへんよな...?)
そうっ、と触れた胸の膨らみに感じるほかより厚みのある布地。
手元を見ようと視線を下げると、白い首筋に誘われるように口付けると、ジャスミンの甘い香りがほのかにした。
ツキ、と疼いた下腹部を、真珠から少し、引く。
指先に、温かい、滑らかな感触がした。
片手で引っかかったシャツを捲る。
可愛らしい下着によって作られた谷間に、ごくり、と喉が鳴った。
アカン、と視線を真珠の顔の方へと逸らす。
トロン、とした目。
紅潮した頬や、薄く開いた唇。
時折、指先の動きに、んぅ、と少し強く目を閉じた。
下着の布地がない、鎖骨の下の膨らみのはじまりあたりを指先でなでると、ふふ、と笑い声。
「っくすぐったいよっ」
身を捩る真珠から力が抜けたのを確認し、力抜けたな、と、頭頂部に一つ、キスをして、下から見上げる瞳を覗き込む。
(怖がっては、ないな)
今ほど、彼女のわかりやすさに感謝したことはない。
たたんだ眼鏡を棚に置き、寝巻きがわりにしたスポーツウェアを脱ぐと、わ、と声を上げた真珠。
「鍛えてるね」
パーソナルトレーニングの知識を持つOBに「筋肉がつきづらい体質ではある」と入部前身体検査で指摘され、部活引退後は筋力増加を重点的にトレーニングした甲斐があったかもしれない。
「成長期に体作りもするって大変じゃない?」
「俺は、遺伝的にもそう筋肉つくタイプちゃうし、バランス重視でトレーニング組まんと上半身と下半身で筋力変わってまうんよ
筋肉量増やすために食わなあかんし、かと言って増えすぎると脚膝に影響あるからな」
食った分動く、と真珠の頬に触れようとした手が止まる。
いそいそとめくれ上がった服を直そうとする真珠の顔を掴み、じっ、と見つめた。