第7章 She is pearl of me 25.8 ❦
「男女で差があるもんやし、個人差もあるんやから気にすること無いで」
「無理を言わないで」
逸らされた目線を追う。
「ほんなら、やめよか?」
「...やめ、ないで」
見つめ返してきた瞳に映り込む自分に気づき、(情けない顔やな)と目をそらす。
「これ、脱がすで」
部屋着を脱がせると、乱れた髪をふる、と払う仕草に(かわええ)とキスをする。
「っ見ないで」
目を覆ってきた真珠の手。
「マコトも見とったやろ」
「は、恥ずかしいだもん!」
「お互い様や。
せっかくかわええの着てるんやから、見してや」
伸ばした手に触れる肌理の細かい肌。
「み、見えてるの?」
「見えてへんよ」
多分、肩から胸にかけての鎖骨の少し下あたりだろう、と手を彷徨わせる。
「ほ、本当に見えてない?」
「見てへん」
指先を滑らせる肌は温かく滑らかだ。
ゆっくりと手を這わせていると、腹を擽られて手を引く。
「こそばい」
「目、開けちゃだめ、だよ?」
ふー、と真珠が息を吐く気配がして、ん、と頷く。
「開けちゃダメだからねっ」
何かいたずらでもする気だろうか、とおとなしく座る。
動く気配に集中すると、背後に回って座ったのが分かる。
「マコト?」
少し頭を動かすと、素肌の背中に柔らかな感触があり、ギクリ、と固まった。
する、と腰の脇に差し込まれた腕らしきものに驚くと、肩甲骨辺りにこつ、と何か当たる。
「目、開けてええ?」
「...おまかせします」
なんやそれ、と背後から抱きつく真珠を振り返えろうとするも、ダメ、と腰に回った腕に止められる。
「苦しっ」
「ま、前をっ前だけ見ててくださいっ」
「あ、はい」
開いた目に映ったのは、布団に放られた真珠の部屋着。
と、言うことは...と背後にいる真珠の姿を想像する。
「ピクッてした」
「言わんでええから」
空気読んでや、と前を見たまま少し笑う。
「なぁ、これって俺が下も脱いだら、マコトはどうなるん?」
手持ち無沙汰な両手で、自身の足首を掴む。
なんかおもろなってきてもうた、と、余裕が出てきて少し、体を揺すると、背後から抱きつく真珠も揺れた。
「...脱ぐ、」
ふーん、と答えようとした時
「かもしれません」
「なんやそれっ!?」
ケラケラと笑う侑士は、腹部にある真珠の手を握った。
