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大妖怪の恋の行方

第1章 妖怪の孤独の日々


大妖怪視点

俺は時々視点を任せられる、すると後から来た七宝が話かけてきた。

七宝「はっ・・・早い・・」

息切れしておるか、七宝に黙らせようか楓村に着く前に。

大妖怪「七宝蘇りの鏡は誰にも言うな」

七宝「おら秘密事は苦手じゃ」

俺は睨み言う。

大妖怪「それでも黙れいいな」

七宝は俺を奇妙な目で見ていた。

大妖怪「その目は何だ?」

七宝「怖くてまるで奈落を見てるようじゃ」

あやつと一緒にするな、あんずが好きな奴かふん俺の方が断然良いに決まってる。

大妖怪「戯言は他でしろ、いいなけして誰にも言うな」

俺は七宝を楓村の境まで、送って川の近くで身を休めた。

妖術で鏡を取り出す、確か鏡にも魂はあるはず。

呼び寄せてみると、小さな爺が出てきた。

爺「ひっく・・うぇ・・」

酒臭い酔っ払ってるようだ。

川の水をかけると、気がついて起きた。

爺「ひどいことを・・うん? お前さんは狐の大妖怪様!」

知ってるみたいだなこいつ俺のことを。

爺「ワシに何用でございますか?」

大妖怪「この鏡どうやったら壊れる」

爺「それでしたら、誰か蘇らせることが出来れば壊れます」

他に手立てはないのか? この爺はこの鏡の守り神だろうが。

大妖怪「他に方法は?」

爺「ありません」

嘘は付いてないようだ、だとすれば誰を蘇らせる?

桔梗か? いやあいつは望まないはず、誰が適任だ。

爺「あんず様の好きな人はどうでしょう?」

こいつ分かって言ってるのか?

爺「ワシめがあんず様の好きな人と、世で話しをしてきましょう」

大妖怪「待てあいつは妖怪だぞ」

爺「人間の心を今は持っていますよ」

爺は鏡の中に消えた、話をするっても本当に大丈夫なのか?

あいつは真の悪党だぞ。
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