第1章 妖怪の孤独の日々
私の肩に乗り七宝は鏡を見て言った。
七宝「神無みたいな鏡じゃな」
確かにそう見える、私は鏡を懐にしまい安全な森に行った。
迷いの森で野宿で、七宝は落ち着きなかった。
七宝「ここ迷いの森じゃぞ」
あんず「それが?」
私は懐から鏡を取り出し、横にあった小石を叩きつけてみた大きな音に七宝は驚く。
七宝「驚かせんとくれ」
鏡は小石を弾き、割れていない傷一つもない。
あらゆる妖術を夜の間に使った、明け方疲れてウサギになっていた。
七宝「力使いすぎじゃ」
あんず「そうだね」
鏡は綺麗なまま、私は鏡にくたーとなり自分が映り言った。
あんず「よみがえりか」
七宝「誰か蘇らせたい人でもおるのか?」
もしも私の好きな人を蘇らせたら、この世はまた終わる。
かごめちゃん達の苦労も、意味がなくなる。
あんず「居るけど・・・」
七宝「けど?」
あんず「この世に居てはいけない人」
七宝「よう分からん」
夕方には人間の姿になれて、懐にしまい大妖怪に任せた。
このままじゃ私の好きな人がばれそうで怖いから。