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大妖怪の恋の行方

第6章 変わりゆく感情


七宝は小さく小刻みに、震えて寒がっていた。

魚も焼けてきた頃に、落ち着いた頃に眉間にシワを寄せて七宝は俺に言う。

七宝「何でおらに奈落は優しく、するのじゃ?」

別に俺はこいつに、優しくしたつもりはない。

奈落「俺が生きてることを、誰にも知られたくないかだ」

七宝「おらが他の人に、話すと思って助けたり食事を用意してくれてるのか?」

奈落「そうだ、分かってるなら聞くな」

焼けた魚を七宝は受け取ると、美味しそうに食べる。

やっぱりこいつは子供だな、それなのに修行してすごいと思う大狐妖怪の子分はつらいだろう。

奈落「修行きつくないか?」

七宝「厳しいがおらは、立派な狐妖怪になるのじゃ」

この子供七宝と言う奴は、目標があって修行してるのか。

俺も魚を食べて、食事をした後に竿を七宝に渡すと首を横に傾げて言う。

七宝「これで何をしろと?」

説明もなく渡されたんじゃ、流石に俺でも分からない。

奈落「説明する、先端に虫を付けて魚を通常は釣る」

七宝「そりゃそうじゃ、でないと釣れんじゃろう」

奈落「先端に虫の幻をやってみろ」

何回かやってはいるが、葉っぱしか出てこない。

今まで修行をやっていたんだろう、一体何を学んできたんだ? 

時間が経過してどれくらい、経ったのだろうか?

睡魔と格闘してウトウトしていたら、突然大声に目を覚ますと目の前には虫が垂れ下がってる。

七宝「出来た」

奈落「驚いた・・・眠気も吹っ飛んだ」

七宝「そんなに時間経っていたのか?」

奈落「知らん、経過してたかもな」

虫の幻を俺に見せた後に、七宝は寝てしまい熟睡する。

寝ずに俺は火を見ていた朝日が昇り、七宝は起きて俺に話しける。

七宝「何時起きたんじゃ?」

奈落「寝てない」

七宝「何でじゃ?」

理由を言わなきゃならないのか?

七宝は目をこすり体を起こして、隣においてある竿を俺に渡すが受け取らないで言う。

奈落「昨日の幻で魚を釣って来い」

七宝は竿を持って岩場で、竿を水に垂らす。

術できてるのか?

魚を釣って俺の元に持ってくれば分かる。

しばらくして魚を二匹釣ってきて、術が成功したことが分かった。

魚を焼いて、食べ終わって俺は腰を浮かして七宝も立ち上がって言う。

七宝「何処に行くのじゃ?」

行き先などあるものか。
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