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大妖怪の恋の行方

第6章 変わりゆく感情


このままあいつを、行かしていいのか?

俺が生きてるって知られたら。

追いかける、直ぐに捕まえて誰もいない所で話す。

奈落「村の連中に俺が、生きてるって言うつもりだったのか?」

こくこくと頷く小さい狐。

利用してやろう、こいつは使えそうだ。

奈落「俺が生きてるのは、皆に言うな。 さすればお前の命を助けよう」

七宝「オラは奈落の言うことなんて、信じんぞ」

茂みのむこうから声が聞こえる。

七宝「奈落聞いてるのか?」

奈落「黙れ」

小さい狐はしょんぼりして、俺の視線の先を見る。

七宝「あんずと殺生丸じゃ」

こいつ知ってるのか?

奈落「知ってるのか二人を」

七宝「おう、知ってる。 オラ犬夜叉達と旅を以前したのじゃ」

犬夜叉達と一緒いたのか?

居たか?

覚えてない。

あんず「前にも言いましたが、私は」

殺生丸「死人を想っても、帰ってこない」

それを言われた、あんずは俯き黙っていた。

俺が蘇ったなんて、言えるわけがない。

殺生丸はあんずに近づき、顎を上に向ける。

口付けをして、直ぐに離す。

俺はあんずに対して、恋愛感情なんてみていない。

俺は小さい狐を、引っ張って連れて行く。

連れて行った先は川。

地面にしゃがみ込み、長い枝を見つけて耐久性を確認してると狐が俺を見つめてる。

奈落「何だ?」

七宝「オラは何時村に戻れるんじゃ?」

考えていなかった、こいつの名前を聞いておくか。

俺の名前は知っているしな。

奈落「お前の名前は?」

七宝「七宝じゃ、今立派な狐妖怪になる為に、大狐妖怪に子分にさせてもらってるのじゃ」

誰もそんな話聞いていない。

その辺に落ちていた、紐を長い枝に括り付ける。

七宝「さっきから何を、作っておるのじゃ?」

奈落「釣竿」

七宝は笑ってるが、俺はそれを無視して虫を先っぽにくっ付けて川に垂らす。

七宝は川に入り遊んでるのか?

泳げるのかあいつ。

魚が釣れて二匹を、太めの木の枝に刺す。

七宝の様子を見るか。

溺れて浮いてる。

七宝を助け出して、陸へと上げてお腹を思いっきり押すと口から水が出てくる。

押しづづけて、三分ぐらいだろうか。

七宝「けっ・・・・けっほ・・こっ・・」

目を開けていたが、虚ろだった。

寒くなるから、火でも炊くか。

魚を焼かなければ食べられない。
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