第1章 見守る -牛島若利-
音羽 side
私は入学式やその後のHRが終わると真っ先に体育館へ
『失礼します』
牛島「音羽?」
『あ、若利くん』
牛島「…女子バレー部なら隣の体育館だぞ」
『え?あ、違くて…マネージャー志望なんです』
一同「「ま、マネージャー!?」」
『え?募集してない、ですか?』
?「いやいや大歓迎だよ!!」
?「こんなにかわいい子がマネージャーに…」
監督「先に行っておくが中途半端に続けるくらいならやめてくれて構わん、うちには控えの生徒がたくさんいるからな」
『…はい』
監督「それじゃ練習始める」
一同「「はい!」」
監督がこんなことを言うのも今なら納得だ
白鳥沢学園バレー部の練習は本当にハードだ
聞いた話によると白鳥沢学園男子バレー部は県内最強のチームで、故に練習もハードというわけだ
監督「ここで休憩入れる、水分をよくとれ」
一同「「はい!」」
監督「おい、お前は次の練習のセッティングしとけ」
『はい、すぐに』
このとおり選手が休憩の間もマネージャーには仕事があるのだ
?「偉いねぇ~かわいいのに」
『え?』
?「俺1年の天童覚、覚でいいヨ」
『覚くん、よろしくね』
天童「くん付けられると体がこうゾワっとするから呼び捨てして!」
『わかった、覚、よろしくね』
天童「うんうん」
牛島「どうした音羽」
『あ、若利くん』
天童「なになに~?若利くん音羽ちゃんと仲良いワケ~?」
牛島「いや、ただのクラスメイトだが」
天童「ふーん」
監督「練習再開するぞ」
一同「「はい!」」
天童「音羽ちゃん俺の事もちゃーんと見ててネ?」
『?わかった』
この日から覚とも仲良くなった