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白鳥沢学園

第2章 後輩の彼女 -瀬見英太-


音羽 side










それからの日々は、同じことの繰り返しのようなものだった


学校に行き、白布くんに挨拶して授業を受け、昼休みになったら瀬見さんと屋上に行く
時間ギリギリまで話して午後の授業を受けたら帰る
そして夜ご飯を食べたあたりで瀬見さんから連絡が入り今日あったこととかエンタメのこととかを話しながら時間を過ごし、日付を超える前に寝る


正直、最初の頃は瀬見さんに会うまでや連絡をしている時、白布くんの時は…とか白布くんなら…とかいちいち白布くんと比べちゃって瀬見さんに申し訳ないななんて思ってたけど、会ってしまえばそんなこと忘れるくらい楽しいし、1ヶ月もすれば白布くんと比べることもなくなった

瀬見さんとの時間はほんとに楽しいし落ち着く、けどそれ以上に、私を見つめる視線や優しい言葉を紡いでくれる声色、そっと触れる指先などからひしひしと、私を大切に思ってくれている気持ちが伝わるのが心地いいし幸せだと感じる

そんなこんなで気づけば瀬見さんと友達になって2ヶ月ほどが過ぎており、クリスマスが近づいてきた


私はクリスマスの日、瀬見さんに自分の思いを伝えようと密かに計画を立てていた

瀬見さんも進路先が決まってるので25日開けといてくださいなんてお願いすれば返事はもちろんOK

私は早速瀬見さんの好きなブランドのスニーカーを買いに行き、ついでに当日着るワンピースも新調してしまった










そして当日

待ち合わせ場所には両手をコートのポケットにしまって白い息を吐きながら待っている私の好きな人



『瀬見さん!』

瀬見「音羽ちゃん」

『待たせちゃってごめん』

瀬見「全然、俺もさっきついたばっかだし」

瀬見「音羽ちゃん今日めちゃくちゃ綺麗だな」

『え!?そんな、いつもと変わらないよ、?////』

瀬見「そうかな…じゃあいつも綺麗だけど今日はより一層綺麗」

『ちょっと…////』

瀬見「ふっ…じゃあとりあえずイルミネーションいこっか」














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