第2章 後輩の彼女 -瀬見英太-
音羽 side
瀬見さんに抱きついてからしばらくずっとそのままだった
瀬見さんの腕の中は妙に安心感があって居心地が良かった
ずっとこのままがいいなんて思ってしまうほど
え?
私、瀬見さんの腕の中にいたいとか
それって瀬見さんのこと好きなの、?
バッ
瀬見「!?」
気づいたら思わず離れてしまう
瀬見「ど、どうしたの、?」
『…』
瀬見「…顔、赤くない、?」
『へ?』
確かに顔に熱が集まってる気はする
瀬見「もしかして意識してくれた、?」
『っ…////』
瀬見「え!?図星!?嘘…」
『…すみません、その、』
瀬見「ふっ…そっか、まぁ別にさっきも言ったけど今すぐ返事欲しいとかないし、まず友達から行こうよ」
『そ、そう、ですね、ってか友達って私後輩だけどいいんですか?』
瀬見「なんだよ1個しか違わないのに、おじさんは嫌嫌って!?」
『おじさんって…ふふっ』
瀬見「おい、否定してくれよww」
『すみません、でもじゃあお友達からで』
瀬見「うん、ってことで瀬見さん呼び禁止します」
『え?』
瀬見「ついでに敬語も無しで」
『ええ!?』
瀬見「だって先輩後輩なら瀬見さん呼びも敬語もわかるけど友達ならいらないだろ」
『た、確かに、?』
瀬見「ってことで敬語無し、呼び方は音羽ちゃんが決めていいよ」
『えぇ!?ど、どうしよう…せみせみ?』
瀬見「は!?なんでその呼び名知ってんの!?ってかやだ!」
『ふふっ、冗談です、1年の時まだけん…白布くんをファンとしてみてた時に天童さんだったかな…赤髪の人が呼んでるの聞いたことあって…』
瀬見「天童のやろー…ってか敬語!呼び方はまた慣れてきたらでいいから、敬語はなし!頑張れ!」
『えぇ!?う…はいじゃなくて、うん』
瀬見「うん、それでよーし」
ぽんぽん
『…////』
キーンコーンカーンコーン
『あ、HR終わりましたね』
瀬見「はぁ〜1限からはちゃんと出るか〜」
『はい…あの、瀬見さん…あ、ありがとう…』
瀬見「っ…お、おう」