第2章 後輩の彼女 -瀬見英太-
瀬見side
朝練終わり、白布が険しい顔でスマホに向き合っていた
瀬見「どした白布」
白布「あぁ、いや、昨日黒須から明日まで待ってって言われたんすけど、今黒須から連絡あって、多分俺今日振られる感じっす」
天童「そりゃあんなこと言ってるの聞いちゃったらこれまで我慢してた黒須ちゃんも別れるを選ぶよねぇ」
瀬見「…どこで話すんだ?」
白布「2階の空き教室っすけど」
瀬見「っそ」
天童「なになに英太くんもしかして賢二郎が振られたあと慰めにでも行くの?」
瀬見「半分正解、慰めに行く相手は白布じゃないけど」
白布「…瀬見さん、黒須はすげぇ優しい良い奴なんで」
瀬見「…」
天童「英太くんが黒須ちゃんを幸せにしてあげるってワケね?英太くんかっこいい〜!!」
瀬見「天童うるせぇ」
音羽ちゃんになんて言葉をかけるか考える
音羽ちゃんはほんとに白布のことが好きなんだ
でも白布に振り向いて貰えないことを知ったから自分から振るんだろう
絶対苦しいよな