第2章 後輩の彼女 -瀬見英太-
音羽 side
次の日
朝練の後空き教室に来て欲しいと賢二郎くんに連絡し、了解と返事が来たので早速向かう
今日で賢二郎くんと2人で話すのは最後かもしれないなんて思うと少し心が痛い
白布「黒須」
『け、賢二郎くん、おはよう』
白布「あぁ、おはよう」
…
沈黙が流れる
心臓がはち切れそうだ
『…あのね!今日は賢二郎くんに話したいことがあるの』
白布「…」
『私と…わ、別れて欲しい…』
白布「…うん、ごめん」
『ううん、賢二郎くんが謝ることないよ!半年間、賢二郎くんと一緒にいれて楽しかったよ!ありがとう!』
私は精一杯の笑顔を向ける
白布「…俺も楽しかった」
『っ…』
白布「俺教室戻るね、黒須さん」
『う、うん!また後で、白布くん…』
けん…白布くんは教室に向かった
『うっ…うぅ…』
我慢が出来なくて涙が溢れてしまう
このあと授業だってのにどうしたらいいんだろう
でも涙は泊まることを知らなくて、今日はもう早退しようかななんて諦めモードで泣き続けた
しばらく泣いていると突然教室のドアが空く
瀬見「音羽ちゃん…」
『せ、瀬見さん!?』