第2章 航海士ナミ
「まだ言えない…」
「まだ?」
「いつか話すから。もう少し待って」
「………」
「大丈夫。ルフィには絶対危害を加えないから」
「んなの心配してねェよ」
「そっか」
ララは儚げな優しい笑顔を浮かべた。
彼女がルフィに対して敵意を持ってないことは誰にだってわかる。
文句を言いながらもなんだかんだでララは彼に甘い。
ゾロもそれにはすぐ気づいた。
だから彼女が敵になるとかそういう疑いはかけていなかった。
ただ単純にララの正体が気になって、問い詰めただけ。
それだけだった。
「まだ言えない…」
「まだ?」
「いつか話すから。もう少し待って」
「………」
「大丈夫。ルフィには絶対危害を加えないから」
「んなの心配してねェよ」
「そっか」
ララは儚げな優しい笑顔を浮かべた。
彼女がルフィに対して敵意を持ってないことは誰にだってわかる。
文句を言いながらもなんだかんだでララは彼に甘い。
ゾロもそれにはすぐ気づいた。
だから彼女が敵になるとかそういう疑いはかけていなかった。
ただ単純にララの正体が気になって、問い詰めただけ。
それだけだった。
****
「ゾロは?」
「大丈夫。とりあえず寝かせたから」
「そうか」
ゾロを部屋に残してルフィ達の元に戻ったララ
心配する彼を安心させるようにララは穏やかに言った。
「避難所に行けば医者がおるが…」
「言っても無駄だよ。寝れば治るとか言ってるもん」
「そんなわけなかろう。あんな大量な出血…」
「まあ、止血はしたし…しばらく休めばとりあえずは大丈夫でしょ」
「ララ、すげェなァ。
医者なのか?」
「まさか。出来るのは応急処置だけだよ」
ルフィはララに関心する。
彼女がいなければ、どうなっていたことやら。
想像しただけでも恐ろしい。
ララの存在感が徐々にルフィの中で大きな存在となっていく。
仲間としての信頼を得ていることに彼女は気づかない。