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風神の神子  【原作沿い マルコ夢】

第1章 海賊狩りのゾロ


「さんきゅ、ララ。
俺は海軍の敵だぞ!死刑にしてみろ!!」

ルフィはララに軽く礼を言ってからモーガン大佐に殴りかかった。

自分に敵意を向かせるために。

人の自害をみるもの程、不愉快なものはない。

モーガン大佐はルフィの一撃を大きな斧手でガードした。

彼に傷がつくことはなかった。

「ルフィさん!!こんな海軍つぶしちゃえェ!!」
「身分も低い、称号もねェ奴らは…!この俺に逆らう権利すらない事を覚えておけ。
俺は海軍大佐斧手のモーガンだ!!」
「おれはルフィ、よろしく!」

迫力のあるモーガン大佐に対してルフィは緊張感なく、自分の名を述べる。

彼らしいといえば、彼らしい。

「死ね」
「!」

ルフィのその発言が癇に障ったのだろう。

モーガン大佐は斧手を彼に向かって横に一振りした。

身軽なルフィはそれをいとも簡単にかわす。

代わりにフェンスと塀が犠牲になり、斧の切れ味を証明することとなった。

「んな!!なんて切れ味だ!!」

コビーの驚く声がその場に響く。

しかし、ルフィは気にした様子もない。

また攻撃を仕掛ける体勢になっていた。

彼は高くジャンプして足にぐっと力を入れる。

そしてそのままその足をモーガン大佐の顔面に。

「ぐはっ!!」

見事、モーガン大佐の顔面にヒットして彼は地面に身体を打ちつけた。

あまり効いているようには見えないが、海兵たちは目を見開く。

それはそうだろう。

権力に溺れたモーガン大佐に盾突く者など、今までいなかった。

彼が膝をつく姿さえ見たことなかったのだろう。

驚くのも当然だ。

「た…大佐が…!」
「小僧…。
死ね」

モーガン大佐は大きく振りかぶって、斧手をルフィ目掛けて縦に振り下ろした。

しかし攻撃威力は高いが、素早さに関してはルフィの方が飛び抜けていたのでまたかわされる。

「死ぬかっ」

ルフィは身体を捻り、反動を使ってモーガン大佐の顔面を蹴り上げた。

彼は体勢を崩す。

これほどまでに手も足も出ずにやられるのは初めてなのだろう。

歯を食いしばって悔しそうにルフィを睨みつける。


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