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風神の神子  【原作沿い マルコ夢】

第1章 海賊狩りのゾロ


「鞭!!」
「おぉ!かっこいいー」

大量の海兵たちを薙ぎ払うようにルフィはゴムのように伸ばした片足を彼等に仕掛けた。

武器は手元から落ち、ララの方へと飛んでいく。

このままいけば、彼女にぶつかるだろう。

呑気にルフィの技に関心している場合ではない。

「———プロテクト」

だがララは間一髪、それを防いだ。

薄いヴェールのようなものが彼女の周りにドーム型で覆われる。

バチンッという音を立てて、海兵たちはドールの外側に弾き飛ばされた。

「——解除。
ちょっとルフィ!こっちに飛ばさないでよ」
「ん?
ああ、わりぃ」
「二人とも凄い!!」
「てめェらは一体…」
「俺はゴム人間だ!」
「私は……なんだろ?
わかんない」

ララはヘラッと気の抜けた笑みを浮べる。

彼女の能力を一言で表すことはできない。

あまりにも複雑すぎて。

ララの強さを知るには出生から語らねばならなかった。

「ゴ…ゴム人間!?
た…大佐!!あいつら…!!我々の手には負えません!!女の方も妙な技を使います!!」
「………!!」
「ムチャクチャだ!!あんな奴ら…!!」
「それに…ロロノア・ゾロと戦えるわけがない!!」

三人に手も足も出ず、やられた海兵はモーガン大佐に救いを求めた。

小さな町の海兵たちには手に負えないようだ。

恐怖が勝って腰が引きぎみになっている。

「大佐命令だ。今…弱音を吐いた奴ァ…頭撃って自害しろ」
「!!!」
「この俺の部下に弱卒はいらん!!命令だ!!」

モーガン大佐の命令、という言葉に海兵たちは顔を強張らせてビクついた。

そしてあろう事か、その命令に従ってピストルを頭に自分で突きつける。

これではまるで操り人形だ。

彼等の意思がない。

「なっ…!」
「狂っとるな」
「どうかしてるぜ、この軍隊は…!!」
「——逆風」

ルフィ、ゾロ、ララは自害しようとする海兵達を止めよと動く。

しかし、早かったのはララだった。

右手を前に突き出し大きな強風を生み出す。

海兵達は吹き飛び手元からピストルが転げ落ちた。

これで彼等が自害することないだろう。


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