第14章 長期任務
歌「辛いかもしれないけど、時間を細かく分けるのはどう?夜勤と早番、遅番みたいにして、出来るだけ2人で守れるようにしたら?」
夜勤→23時〜13時
早番→3時〜17時
遅番→13時〜3時
七「↑こんな感じなら、隙間なく2人体制で対応できます。生活リズムが崩れると辛いので、固定の時間にしましょう。」
灰「日中、風海も戦力ですから、早く呪霊を祓って早く帰れるようにしましょう!」
歌「夜勤は私がする。同じ部屋にいる女子が起きていた方が言い訳もできるでしょ?」
みんなで激しく頷く。
七海くんが早番、灰原くんが遅番の担当になった。今すでに20時。
歌姫さんと七海くんは仮眠を取ることになった。2人が起きたら灰原くんと私が眠る時間になる。
明日からシフトで動くことになるから、今日はみんなが短い睡眠時間になる。身体慣らすの大変だろうな…みんなありがとう。
3時になり2人を起こす。
『よく寝られた?』
七「人の気配が気になって熟睡は難しいですね」
歌「同感!」
えぇ…歌姫さんは爆睡してたのに…
交代で灰原くんと私が布団に入ろうとした時に、両手を広げられた。
『…??』
困っていると
灰「いつも夏油さんにされてるでしょ?俺が代わりに…」
と言いかけたところで七海くんのツッコミが入る。
七「灰原!死に急ぐことはない!」
歌「どーゆー思考でそうなったわけ?」
歌姫さんに至っては呆れてしまっているし…私だって誰にでも飛びついて行かないし、布団の中なんて入らないよ…
どんな風に思っているわけ?
『傑さんの代わりはいないんだよ?はい、寝るよ?』
そう言って隣の布団に横たわった。
七海くんが言ってた通り、人の気配が気になる。疲れているはずなのに寝付けなくて、何度も寝返りを打った。
灰原くんはもう寝てる…
歌「風海?眠れないの?」
『…はい。人の気配なんて、いつもは気にならないのに…』
歌「手を繋いでてあげるね?」
そう言って隣に横になって手を繋いでくれた。
襖の前で“寝たいだけでしょ”と七海くんが呟き、
歌「七海うっさい!聞こえてんだよ」
思わず笑ってしまった。
歌姫さんの温かい手で頭を撫でられながら目を閉じたら、あっという間に眠気が襲ってくる。
『ふわぁぁ〜眠くなってきました…』
そのまま眠りに落ちた。