第15章 すれ違い
全身にキスをされて、優しく触れられるたびに身体が跳ねる。
『…んん…』
声が漏れると傑さんが嬉しそうにするの。
私はすごく恥ずかしいのに…
傑さんの吐息が私を昂らせる。
髪をかき上げる仕草がカッコよくて、心臓が潰れそう。
思わず手を伸ばして頬に手を添えた。
『もっとキスして?お願い…』
もっと私を求めて。
傑「愛してるよ、風海。」
私の想いが伝わったのか、激しく求めてくれた。
苦しいくらいのキス。
どちらの唾液かもわからないほど混ざり合い、口の端から垂れ流し状態。舌を絡ませ、互いに強く求め合った。
すでに濡れているソコに指を這わせ、指に愛液をまとってクリを刺激される。身体が跳ね、声が漏れる。キスしている状態で声にならない声が耳に響いた。片手を繋いで、もう片方の手は傑さんの後頭部へ回している。少しも離れたくないの。
傑さんは器用に刺激を続けて、
傑「すまない。久しぶりだから、待ちきれない」
そう言ってベルトに手をかける。
カチャカチャという音が期待を高まらせていく。
傑「すぐにイッてしまうかも。ごめんね。」
私の愛液滴る穴にピタリとくっつけて、妖艶に微笑む傑さん。
ゆっくりと入口付近を出入りしている。
膝を支えられて大きく足を広げた状態で、ぬちゅぬちゅと音を立てる。まだ指も入れてない状態で入れるのは初めてだった。
傑「浅いけど気持ちいい?もう少ししたいところだけど、奥まで入れるね。」
こんな風に押し広げられる感覚は初めての頃以来かもしれない。あまりの質量に苦しくて呻く。
『んんっ…すごいっ大きい…』
傑「すまないね。でも、十分濡れてるから入るよ。
…ほら、全部入った。」
思わず呼吸ができなくなるような感覚。圧倒的な質量。
『あっ…まだ、待って。息できな…』
傑「しっかり息をして、力を抜いて。」
待ってるのに、ゆっくりと笑顔で動く傑さんに少しの怒りを覚えながらも、徐々に快感が押し寄せる。
『ぁ…♡まってってば…んっ♡』
普段、きちんと話す傑さんには敬語になってしまうことが多い。悟さんはあんな感じだし、崩れてしまうことの方が多くて…でも今は余裕がなくてつい敬語ではなくなってしまう。傑さんは少し気にしているようだったので嬉しそうにしている。