第14章 長期任務
たしかに。
七海くんは冷静に判断できてすごいな。
そんなこと全然考えてなかった。
七「ここにきていることが呪詛師に伝われば、確実に狙われます。夜蛾先生はおそらく、それを見越して夏油さんの行動を許している可能性があります。明日は五条さんがくるんじゃないかと踏んでいます。」
えぇ…傑さんはさりげなく、バレない程度に呪いを祓ってくれていたけど、悟さんは地面がえぐれるほどやっちゃいそう…
後始末の方が大変そうだな…
とりあえず、状況はわかった。
七「今から4人で役割分担をしましょう。部屋も1部屋に出来るならその方が都合がいい。」
という提案のもと、私たちの部屋に集合した。
『…ということで、狙われるんじゃないかと…』
歌「はぁぁ?!じゃあなに?夏油が風海の呪霊だけ祓ってたってこと?!っざけんな!アイツ!こっちも祓っていけよ!!」
七「庵先輩、主旨がずれています。
昼間にあの人たちが来てくれるなら、割と安心していられるのですが、心配なのは夜です。呪霊は心配ないにしても、呪詛師の襲撃には対応できなくなってしまいます。そこで夜勤をする人を決めようかと思います。他のメンバーは昼間行動して、夜には眠る。夜勤する人は風海が眠っている間見守り、何かあった時にはみんなを起こして連絡を入れる役割です。」
すごく申し訳なく感じる…
『みんなごめんね?』
眉を下げて謝罪の言葉を口にすると、みんなが微笑んでくれた。
歌「何言ってんのよ。私たちはチームでしょ?1番いい作戦を考えるのもチームプレイのひとつよね!
風海と同室っていうなら私がいいかな?けど、私の術式だと不安があるかも。」
灰「だったらみんな同室にしてしまいましょう!ただそれは…夏油さんと五条さんには内緒にしないと…」
その言葉を聞いて、一斉にみんな顔を上げて身震いした。
それは流石にバレたらまずいやつだとわかっているから…むしろ、呪詛師襲撃よりも怖い。
先輩である歌姫さんも、あの2人が怒り狂う姿が想像できるのだろう。