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真珠の涙

第13章 春



七海くんと灰原くんは任務へ行くけど、私は夜蛾先生の配慮で行かなくていいことになった。

今日中に荷物を運んでベッドで寝れるようにしたい。前の部屋から新しい部屋は階段を使わなくてよかったので助かった。これで階段があったら、すごい筋トレだ。

自分のものだけじゃなくて、傑さんと悟さんのものもあるから荷物が増えたなと思いながら運んだ。でも嫌とか重いとかっていう感情ではなくて。嬉しい気持ちが強いの。

廊下を行ったり来たりして、とりあえず部屋に運んでいく。運び終わってから片付けをしよう。部屋が広くなったし、収納も増えたからキレイに収まりそう。収納場所が増えると荷物もどんどん増えるんだろうな…

『よし!運び終わった!』

今度は片付け。
大きなクローゼットが2つあるから、分けてしまおう。
傑さんと悟さん用に1つ。
私と日用品、その他諸々用に1つ。

今までいっぱいいっぱいだったけど、少し余裕ができた。私もお洋服、もう少し欲しいな。大人っぽい2人に似合うような服。

普段ほとんど制服だけど、一緒に歩いていて恥ずかしくないようにしたい。メイクも頑張ることにしよう。

いつの間にか日付が変わっていて、明日に備えて寝ようとするものの、傑さんと悟さんに連絡していないことに気がついた。
急に荷物がなくなっていたら驚くだろうから、部屋番号をメールした。傑さんからは今日は自分の部屋に帰るから早く寝なさいと返信があった。悟さんからは電話がきた。

『もしもし?お疲れ様です!』

悟「あぁ、あと10分くらいで高専着くから寝ないで待ってて」

と言って切れてしまった。
相変わらず自己中…


時計を確認して
あと10分かぁ…シャワー浴びられるかな?
と無謀なことを考えたのが間違えだった。

シャワーを浴びてから気がついたの。
下着を浴室に持ってきてないことに。

タオルを巻いて下着を取りに部屋に行くと、ちょうどノックが聞こえた。
あっ!悟さんが帰ってきた!
そう思ってドアを開けに行った。

『はぁ〜い!お帰りなさい!』

「………」

え?どうしたのかな?
固まっちゃった…

『おーい!悟さん?』

悟「おまっ!なんて格好で出てきたんだよ?!」

え?あぁ、タオル一枚だった!!
ぎゅうぎゅう押されながら部屋の中に入る。

『ごめんなさい!つい嬉しくて…
急いででてきちゃいました』
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