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真珠の涙

第13章 春



悟「おまえなぁ…バカにもほどがあんだろ?!もし俺や傑じゃなかったらどうするつもりだったんだよ?」

まさかのお説教タイム。
傑さんから怒られてしまうことはよくある。けど心配なんだって付け加えてくれるし、優しく諭してくれるから怖くないんだけど…悟さんは口調が強いし、バカとか平気で言うから怖いなって思うの。

悟「他のやつにお前の肌見られただけで殺しそうなのにさ。そんな姿見られたら、俺、赫ぶっ放しちゃうじゃん?そーなったらどーすんだよ?また引越しになんだぞ?大体、ドア開ける前にちゃんと確認してから…」

しばらくのお説教の後、私がくしゃみをしたことで濡れた髪とタオル一枚でいることに気がついた悟さん。

お風呂にお湯を溜めてくれて、もう一度一緒に入った。

『悟さん、ごめんね?もう怒ってない?』

悟「…怒ってるに決まってんだろ?!2度とすんなよ?」

『はい。鍵渡しておきますね』

後ろから抱きしめられながらお湯に浸かる。
さっきはシャワーだけだったし、温かさが冷えた身体に染みる。

『今日はどんな任務だったんですか?』

悟「ハッ!雑魚だったな!毎回毎回、誰が特級案件だって判断してんだよって感じ〜。卒業したらさ、お前が俺専属の補助監督になれよ。神主兼ねてさ!俺、まじ天才!」

『えぇ〜?もっと怒られちゃうの、嫌です〜』

悟さんにとって雑魚でも、私たち凡人にしたら強いんだもん。特級と見誤っても仕方ないよ…その度に怒られてたら、私の涙は流れっぱなしになっちゃう。

悟「そーいえばお前、長期出張になったって、まじ?」

え?!聞いてないけど?!

『誰が言ってたんですか?』

悟「ヤガセンがそんなようなこと言っててさ。1年3人で行かせるって。俺たちも出張入っててさ〜、また仕組まれたか?」

え〜やだぁ〜。
だって呪詛師から守ってくれるって話はどこ行ったの?!

『明日、夜蛾先生に聞いてみますね!』

こんな普通の会話をしている時でさえ、私の腰のあたりに硬いものがあたっているのって…むしろ擦り付けてる?

『…あの…悟さん?』

悟「なんだよ?わざと当ててるに決まってんだろ?身体冷えてたしさ、温めようぜ?」

そう言って後ろから胸を持ち上げられる。

悟「はぁぁ〜この柔らかさ最高…他にないんだよな〜この癒しは!」

浮力で少し浮いてしまう身体。
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