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真珠の涙

第13章 春



そんなの決まってるじゃない。

『お父さん、何変なこと言ってるの?そんなのわかってる。2人は特別な呪術師で、そんなすごい人が見初めてくれたし…私もこれ以上の人たちには出会えないと思うの。すごくすごく大切な人で、命をかけて戦う以上、後悔したくないから…』

目を閉じたお父さん。何か考えているようだけど…
お母さんはにっこり笑って

母「そうよね♡素敵だわ〜!お母さんもね、お父さんと出会ってから見える世界が変わったもの〜♡お家からなかなか出られなくても、お父さんさえいれば安心よね!」

またお母さんが話し出した…

父「お母さん、もうやめなさい。今は私たちの話じゃないだろ?」

お父さんも顔が赤くなってきた。
照れることもあるんだな〜。比較的仲のいい夫婦だとは思っているけど、こんなにあからさまに惚気られると…娘としては恥ずかしい。

傑「いえ、ぜひ聞かせてください。私も毎日風海さんに愛を囁かないと…」

とにっこりしながら言った。お母さんまで頬を赤くして“まぁ♡”なんて言ってるし…私の傑さんなのに!!




父「必ず幸せにしてもらいなさい。そして夏油くん。我が一族のことまで考えて、婿入りしてくれるとのこと、感謝する。今後ともよろしくお願いします。」

お父さんとお母さん2人で頭を下げてくれた。

傑「はい。必ずお守りします。」

父「…ただ、五条くんとのことは時間をくれ。すぐに返事できない。彼が気に食わないとかではないんだ。本来、普通に恋愛をして結婚して欲しいと願っていたが…君たちが互いに大切に思っていることは伝わっている。そこに五条くんが入る隙間があるとは思えないんだ。」

悟さんも大好きなんだけど…

傑「それで構いません。普通とはかけ離れたことをしようとしていますから…」

母「…さっ!堅苦しいのは終わりよ!夏油くんが持ってきてくれたお菓子、いただきましょう?お母さんわくわくしちゃって…」

と言いながらキッチンへ向かう。
こうして緊張した雰囲気はお母さんのおかげでなくなり、和やかな雰囲気でお茶を楽しむことができた。

お父さんは呪術師のことに興味津々だった。
傑さんにあれこれ聞いたり、呪霊操術については特に気にしているようだった。

父「あんなものを飲み込むのか!!君、身体は大丈夫なのか?美味いものではないだろう?」
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