第12章 2月
顔を真っ赤にして逃げようとすると、腰を抑えられてさらにぐりぐりとあてられる。
『やめて…』
悟「じゃあ、いつならいい?今日の昼?夜?」
えぇ…この後授業だし、今日任務だし…
ガラガラと音を立てて開いた。2人でパッとそちらを見ると傑さんがいた。急いで行ってきたのかな?鼻が赤い。
傑「…悟、機嫌直った?はい、ココア。
私の任務を代わってくれてありがとう。
風海はなんでそんなに真っ赤になってるんだい?」
傑さんに手を伸ばそうとしてやめた。また悟さんの機嫌が悪くなる。悟さんの顔を見ると、いたずらっ子のような笑顔でこっちを見てる。そして耳元で囁く。
悟「傑に見せつけようぜ。俺とイチャイチャしてますって言え」
『嫌です!』
なんでわざわざ喧嘩になるようなことを言わせようとするの?!何考えてるの!この人は!!
悟「えぇ?なに?俺は昨日、任務を代わって疲れちゃったのになぁ…誰のお願いだったのかなぁ?」
今度からこの人に頼み事をするのはやめようと心に誓った。しょうがないから言おうとしたけど、なんか言いなりになるのは嫌でもっと悟さんが照れてしまうようなことや困ってしまうことをしたいと思った。
意外と私も負けず嫌いなの。
悟さんの頬を両手で包んで、ちゅっとキスをした。
『…また夜にね?』
と耳元で囁いて、膝から降りた。放心状態の悟さん。
よし!作戦成功!
傑さんの方を見ると複雑そうな笑顔を浮かべていた。
傑「弄ばれてるな、私たちは。」
『傑さん?髪、結び直してあげる。』
そう言ってハーフアップから、いつもの髪型に戻す。キスマークをつけちゃったからハーフアップにしてもらって、いつもと違う傑さんにドキドキしていたんだけど…
傑「いいの?見えちゃうけど…私は嬉しいんだけどね?」
『悟さんにあんなことしたのに、フェアじゃないでしょ?』
というと嬉しそうに笑ってくれた。
そんな風に傑さんとの時間を楽しんでいたのに、悟さんはずっとほわほわしていて、嬉しそうにココアを飲んでいるのが可愛い♡
やはり夜にはとんでもなく攻められ、私はいつの間にか意識を飛ばしてしまった。朝、任務から帰ってきた傑さんに起こされてシャワーで洗ってもらったけど、色んなものでドロドロだった。悟さんは悪びれる様子もなく、通常運転。もう!少しは手加減してよね!?