第12章 2月
昨日、悟さんが2人分の特級案件を引き受けてくれたおかげで、今日は存分に傑さんのお祝いをすることができた。埋め合わせ…が怖いけれど、労わってあげよう。
制服を着せてもらい、横抱きされて教室へ向かう。
傑「悟に会いたいんじゃない?私の任務を代わりにしてくれるように頼んでくれたんだろう?」
さすが…悟さんの気持ちも私の気持ちも優先させてくれる傑さんは、本当に同じ高校生だろうか。
首の後ろに手を回してぎゅっと強く抱きつく。
『傑さん、大好き♡ありがと♡』
今日は私が首につけたキスマークのせいで、ハーフアップにしてもらった。その色気がなんというか…もうダメ♡カッコ良過ぎて直視できない。もしかしたら、見た目が好みだったのかな?いわゆる、好きなタイプ。もちろん性格も素敵だと思うけど…あぁ〜好き♡
抱きついたまま、2年生の教室に着き、すでに悟さんが座っている。いつものように頬杖をついて窓の外に視線を逃がし、少し不貞腐れている様子。
いつもの時間よりも早いな…
傑さんが悟さんの近くにおろしてくれて、机を挟んで悟さんの正面に来るようにして机に腕を組んで顎を乗せる。
『悟さん…昨日はありがとうございました!』
チラリとこっちを見て、また窓の外を見つめる。
悟「疲れちゃったからココアね〜」
傑「…ふふっ…はいはい。」
傑さんが買いに行ってくれた。
教室から出たのを確認して、手招きされる。
膝の上に横向きで座ると
悟「違う。こっち向けよ」
と脇の下に手を差し込まれて持ち上げられる。悟さんの足を跨いで座るように体勢を変えた。スカートなのにこんなに足を開いて…恥ずかしい。
悟「ちょっと傑のにおいする…」
首筋に顔を埋めていた悟さんが呟いた。だってさっきまで抱きしめられてたからね。言えないけど。なんと答えようか迷っていると、
悟「他の男のにおいさせて抱きつくって…傑と何してきた?想像したらさ…勃っちゃった♡どうだった?硝子からのプレゼントは…?」
機嫌が直ったようで安心したけど、とんでもないこと言われてる。それに…
『悟さん…あたってる…』
悟「あててんだよ♡ほらっ!」
跨っているから、私のソコにちょうどあたる。それなのに悟さんが腰を浮かすから、下着越しなのに刺激されてしまう。
『…!!』
声こそ出ないけど、ちょうど擦れてしまうからやめて欲しい。