第12章 2月
声でイッてしまうなんて変態の所業。
恥ずかしくて両手で顔を隠した。
傑「隠さないで?とろけた可愛い顔見せて?」
手を退けられ、真っ赤になった顔を見られた。
少しでも隠れたくて、身体を捩った。
『…見ないで…』
ちらりと傑さんを見ると、同じく真っ赤になっている。
傑「…どこまで翻弄するんだ、君は」
そう言いながら口元を抑えている。
ドキドキしてくれているんだろうか。だったら嬉しいな。私と同じ気持ち。
傑「風海、キスして?」
色気がありすぎてくらくらしてしまう…
頬に手を添えて、ちゅっちゅっと音を立てながらキスをする。愛おしい気持ちが溢れて、傑さんの唇を舐めたり吸ったりした。
傑「フフッ…子猫がいるね?」
キスをしている時にゴムをつけていた傑さん。少し身体を起こして、入り口にぴったりとあてがう。
傑「準備はいいかい?子猫ちゃん♡」
『にゃー♡』
前にもこのやりとりで大変なことになったけど、すっごく喜んでくれたし、子猫ちゃんと言われたから期待されてるのかなと思って、つい猫語で返事をしてしまった。
傑「まったく…何度も伝えたからね?手加減できなくなるって!」
どちゅん♡
一気に押し込まれ、息が止まるかと思った。奥の気持ちいいポイントをぐりぐりと刺激される。
『うぅ゛…それ、ダメ♡気持ちいい゛…』
傑「まだ動いていないのに、イキそう?えっちだな、風海は♡」
また耳元で囁かれる。
絶対わかっててやってる。けど、私もドキドキしてる。
傑「ほら、ナカも締まった。ぎゅーって。
一回だけ突いてあげるから。3.2.1…」
どちゅん♡
傑「ほらイケ♡」
「ん゛!」
たったの2回、刺激されただけなのにイッてしまった。傑さんが私のいいところをわかっている証拠。そして私も興奮しているから、なおさら。
脱力して目がうつろになる。
何も考えられない。
まだナカがぴくんぴくんと痙攣しているのが自分でもわかるし、ナカにある傑さんのモノがさらに大きくなったように感じた。
傑「可愛い♡2回でイッたね♡
…さぁ、今度は私を気持ちよくしてくれるかい?」
まだ気持ちよさの余韻に浸っている中、動き出した傑さん。
『やっ待って!まだ…ぁんっ!ダメ、すぐ…はぁん!』
笑顔で攻める傑さん。余裕があって大人だなと思うこともできないほど頭が真っ白。