第12章 2月
思わず目を逸らした。見慣れているはずなのに、私も期待しているから?心臓の音が耳元で鳴っているような感覚。
傑「あぁ…風海の部屋着の中が気になって、それどころじゃなかったんだ。」
そう言いながら私の方へ向かってくる。水も滴るいい男とはよく言ったものだ。目の前にいるこの人はまさにそれ。
優しく微笑んでキスをしてくれた。ゆっくりと首筋まで降りてくる。もう色々と余裕がなくて声が漏れそう。
傑「自分で脱いで見せて?」
そう言われて一緒に立ち上がった。ファスナーを開けると真っ赤なベビードールがお目見えして、もう傑さんと目が合わせられない。ズボンも脱いで、手をもじもじさせながら傑さんの前へ。
『…どう…ですか?変じゃない?』
言った瞬間に抱きしめられた。
傑「変なわけないだろ?どうにかなりそうだ。」
そう言って激しいキスへ。熱く情熱的な傑さんの舌に執拗に追いかけられる。すでに大きくなっている傑さんのモノを押し当てられ、私までそんな気分になってきた。
傑「優しく抱けそうにないな。嫌なら殴って止めて」
そう断られたけど、嫌なわけない。
『傑さんの好きなようにして?お誕生日だから』
傑「…まったく君は…どうなっても知らないからね?ちなみに明日の予定は?」
色んなところにキスをされながら問われる。
『明日は授業と任務が入ってます』
傑「授業は休むことになるかも。任務は変わってあげる。だから今日は抱き潰す」
そう言うと激しくキスされた。部屋に響く音が激しさを物語っている。
ちゅっ…ぢゅっ…ぢゅる…ちゅ…
唇が解放されて、大きく息を吸い込む。でも息つく暇もなく首や鎖骨、胸、脇へと舌を這わされ、跡を残していく傑さん。
『はぁはぁ…あっ!…ふわぁ…』
くすぐったさと気持ちよさが合わさって、なんだか変な気分になる。息切れしていることもあって、声がダダ漏れ状態だ。
傑さんは跡を残した後、必ずその場所を確認して優しくちゅっとしてくれる。本人は気がついてないのかもしれないけど。その瞬間がたまらなく幸せ。ちゃんとあなたのものですって伝えたい。だから私もいつも同じ場所にキスマークをつける。
私の傑さん
愛する人、安心する人、命に変えても守りたい人。
だから今この瞬間がとても幸せ。