第11章 不安と仲直り
翌朝目が覚めると、いつものように3人で寝ていた。そしていつものように
傑「おはよう、風海。よく眠れた?」
と聞いてくれた。いつも寝顔を見られてるんだなって、恥ずかしくなる。でも傑さんより早く起きれた試しがない。たまには私が寝顔を見てみたいのに。傑さんはどんな寝顔で眠るんだろう。
『おはよ〜ございます。おかえりなさい。』
傑「カラダは大丈夫?昨日は激しかったみたいだね?」
なんで?!私、昨日意識飛ばしちゃってからシャワー浴びてないんだ。しかも今も裸のまま。嫉妬されて、たくさん跡つけられたからだ…あんまりバレたくなかったな…
『あんまり見ないで…』
そう言ってお布団を頭まで被った。
傑「可愛い顔が見れなくなったじゃないか…今日の予定は?」
さらっと嬉しいこと言ってくれるとこ、本当に同じ高校生なのかなって思う。大人だなぁ…悟さんは小学生みたいだけど。
『今日は授業だけです』
傑「私も呼び出しがなければ授業だけなんだ。久しぶりにでかける?」
思わず飛び起きた!嬉しい!
『はいっ!嬉しい♡』
寝起きとは思えないテンションで起きあがろうとした。ガッチリと腰を固定されていたので起き上がれなかった。悟さんは、シャワーしたのかな?
『悟さ〜ん起きて〜?』
悟「…やだ。俺も行きたい。」
傑「ふふっ起きてたのかい?」
こんな時でも余裕な傑さんってすごい。私なら慌てちゃうかも。3人でもいいけど、傑さんはどう考えてたかな?
傑「風海がよければ3人で出かけようか?」
『もちろんです!悟さんも一緒で嬉しい♡』
そう言うと、寝起きの悪い悟さんがガバッと起き上がって私を見つめた。
え?なぁに?
朝から顔がいい。とってもきれいな空色の眼。
傑さんも驚いた様子で見ている。
しばらく無言の時間が流れると悟さんが口を開いた。
悟「…わりぃ、昨日やりすぎた」
そのまま起き上がってトイレのドアがパタンと閉まったときに、傑さんと顔を見合わせた。
傑「悟がちゃんと謝るのって風海くらいかもね?最強はどっちかわからないな」
と言って笑った。
傑「シャワーに行っておいで?一度鏡を見た方がいい。」
そう促されて鏡を見て驚愕した。身体中キスマークと噛み跡だらけ。見えるところにも…せっかく可愛い服を着ようと思ったのに、制服デートになりそう。