第11章 不安と仲直り
五条side
あーあ…また意識飛ばしちゃって…俺まだヤリたりねぇんだけど…。
最初はめちゃくちゃにしてやろうと思った。俺を刻み込んで俺じゃなきゃだめだと言わせたかった。嫉妬って怖ぇ。でも、名前で呼ばれて好きだと言われたら、あっけなくその可愛さに絆された。我ながらちょろいな。
バックで攻めたらあっけなくイキやがって、そのまま意識飛ばしたから、そのまま攻め続けてイかせていただいた。寝ているところ、失礼。
後処理しているところに傑が帰ってきた。
互いの裸なんて別に気になんねぇけど、なぜか事後の風海を見られるのは嫌なんだよな。白い肌が紅く染まって、なぜだかエロい。
傑「ただいま。今日は早かったんだな、悟。風海は変わりないかい?」
明らかに事後なのに、余裕があるように見えて腹が立つ。今日何があったかも知らねぇで。でも黙ってて欲しいって言われたな…内緒にしててあとでバレた時ほど怖いものはないと思うけどね、俺は。特に傑が本気で嫉妬したら、俺みたいに激しくぶつかるんじゃなく、静かに怒るから余計に怖い。しーらね!
悟「…まぁ久々だけどな、日付変わる前に帰れたの。学生にこの時間まで働かせるのってどうなの?」
傑「それが強者の定めだよ。…はぁ…悟、少しは手加減しろ。風海は感度がいいんだから。」
そう言いながら寝顔を覗き込み、微笑みながら頭を撫でる傑。
3人でいることを選んだ。傑の行動ひとつでも、本当は嫉妬に駆られてる。
俺が唯一、1番ではないもの。
顔もスタイルも運動神経も頭の良さも、割と1番ばかり。唯一、好きな女だけは1番になれない。でも離したくない。
傑「…ただいま、風海。」
傑が頬にキスをすると、寝ているはずの風海が微笑んだ。
先日、喧嘩…というか俺が一方的に怒っていた時にも、寝言で会話をしていたことを思い出す。寝ていても繋がってますってか。腹立つなぁ…
傑「悟はシャワーまだだろ?どうする?」
この状況ならそう思うよな。あえて嫌味で返す。
悟「あぁ…先シャワー浴びていい?汗だくで色んなとこ、ぬるぬる。」
そう言って立ち上がると、傑は一瞬血管を浮かせたものの、嘘っぽい笑顔で風海の前へ行き、
傑「じゃあ風海を満喫しているから、お先にどうぞ?」
だと。まじで腹立つな、コイツ。