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真珠の涙

第11章 不安と仲直り



『…結婚というか…まぁそのつもりなんだけど、まだお父さんとお母さんに会ってないし、挨拶とか色々…と思ってたんだけど、今先に行ったって聞いて混乱してるとこ。それにまだ私たち高校生だし…』

恥ずかしさもあって、モゴモゴと話す私の話に耳を傾けてくれる陸くん。

陸「そうなんだ。なんか安心した。風海はここ1年で背がすごく伸びたよね!服装も大人っぽくなったし…」

そう言って視線を逸らされた。なんで赤くなってるんだろ?

『ありがとう!身長は10センチくらい伸びたよ!そういえば、高専に来ることがあるんだって?連絡くれればいいのに〜!』

そう、連絡が欲しかった。他人行儀にならないでほしい。結婚の話もそうだけど、陸くんにもちゃんとわかっていてほしい。
久しぶり…と言っても1か月ぶりくらいだけど、前回は儀式があったしあまり話せなかった。その穴を埋めるようにたくさん話をした。

そろそろ買い物をしないと帰りが遅くなってしまうから、目的のものを買いに行く。

私が欲しかったのはバングル。
傑さんに似合いそうだと思ったから。任務の時はつけないだろうけど、お休みの時はつけてほしいな。それに決め手はレディースもあるということ。お揃いでつけられるの嬉しいな。

クリスマスにネックレスとピアスをもらったから、アクセサリーを返したかった。私がプレゼントしたのもピアス。いつも身につけてくれていて嬉しいから、アクセサリーしか調べなかった。


『あった!これ!見て、陸くん!』

お店について興奮気味に話しかけると、

陸「おしゃれなお店だから、静かにしよっか?」

と宥められた。そーゆーとこ、傑さんと一緒だな…

お店の人に“試着もできますよ。ぜひ試してください”と言われ、陸くんと私でつけることになった。
陸くんは傑さんよりも手首が細いからちょうどいいけど、傑さんだとどうだろう?ギチギチになりそうだな…もはや入るかな?サイズ測っておけばよかったな…
私はゆるゆるすぎて、もうワンサイズ小さいものを出してもらった。傑さんには大きいものを。

陸「五条悟が本命かと思ってたけど、夏油術師が本命だったの?」
コソッと耳打ちされて真っ赤になる。本命もなにも…
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