• テキストサイズ

真珠の涙

第1章 出会い


悟「じゃ、みんなでトランプしよーぜ」

ムードメーカーな悟さんのおかげで変な空気が吹き飛んだ気がした。
友だちのいなかった私は、トランプなんて家族とやる以外になかったので、すっごく嬉しかった。

楽しくて、この時間がずっと続けばいいのに…と思った。
眠くなってきても、まだみんなと一緒にいたい一心で重いまぶたを開こうと頑張ったが、途中で力尽きてしまった。






硝子side

風海がさっきお風呂で友だちがいなかったと聞いた。
五条も命を狙われることもあったから、たくさんの制限付きで育ったと言っていたから、風海の気持ちがわかるんだろう。

ただのトランプなのに、本当に楽しそうにしている風海が可愛くて、あのクズどもも何度も付き合っている。手持ちのカードがバレないようにしなきゃなのに表情でバレバレなとこも、眠くなってるのにまだやりたい気持ちで粘っているのも、本当に可愛い。

徐々に眠さがピークになった時、隣に座っていた夏油が自分の方に引き寄せた。眠くてよくわかっていない風海も擦り寄っていくのだけ見ていると可愛らしいが…また喧嘩が勃発しないか不安だ。めんどくせぇ。

傑「じゃあお開きにしようか。」

悟「傑ぅ〜、何抜け駆けしてんだよ」

やっぱりそーゆー展開かよ。とりあえず私はここで寝るんだけど?出てってくれ。
夏油が抱き抱えてるけど、そのまま部屋を出て行こうとする。

硝「おい、どこに連れて行くんだよ」

傑悟「え?」

え?じゃねぇよ。クズども。

しっかり女子部屋に寝かせてもらってから退出させる。この隙だらけのお姫様も取り合ってる王子も見てるだけなら飽きないんだけどなぁ…
/ 393ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp