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真珠の涙

第1章 出会い


硝子side

衝撃的な展開から一転、現在風海とお風呂にはいっている。普通の家に女湯と男湯が分かれているなんて、誰が思うのだろうか。まぁ普通の家ではないんだけど。
お風呂でのぼせているのか、先ほどのことがあってからなのか相変わらずぽーっとしている風海。

五条の言い分もわかる。五条家の力をもって命を守ってやるには結婚してしまうのが手っ取り早い。
…けど、あの表情はそれだけじゃなさそうだった。

気の毒なのは夏油だ。風海を相当気に入っているし、ここ最近のアイツは遊んでいる気配はない。クズには変わらないけど。アイツも場所をわきまえて冷静に対応していたな。

風海も夏油に惹かれているのかと思っていた。


顔だけはいいからなぁ〜アイツら。


それに挟まれる風海は気の毒だ。



守る対象には変わりないから、なんでも相談できる先輩でいたい。1年に編入したとして、同級生は男2人だし…
それに、高専にも信用できないやつもいるだろうから。


硝「ねぇ…風海はさ、夏油が好きだったんじゃないの?」

何気なく聞くとなぜか立ち上がって言い訳を始める。
全身丸見えだけど気にならないの?
いいカラダだけどさ笑

『えっ!?なんっ?好きっていうか、かっこいいし優しいなとは思いますけど、なんてゆーか、そーゆーんじゃないというか…

…私、高校に入るまで友だちって言える人が一人しかいなかったんです。眼の色が気持ち悪いって仲間外れにされることが多くて。だからそもそもこんな私が誰かを好きになるなんておこがましいんです。彼氏とか…いつかは欲しいと思ってたけど…』

ちゃぷん…

そう音を立ててまたお湯に沈む。


あぁ〜なんて可愛いんだろう。
もはや彼氏よりも先に婚約者ができそうだけどな。


どう転んでも応援してあげたくなっちゃうな〜
2人で刺激し合えよ、面白いから笑
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