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真珠の涙

第1章 出会い


五条side

朝から待ち伏せして風海に会いに行く。傑に連絡を取ってもらえればスムーズだったんだけど、驚かせたくてわざとそうしなかった。
人だかりができたり黄色い声が飛んでくるのは日常。今の状況は予想通りだ。

少し遠くに風海が見えた。気まずそうにしているから、こっちから近づくと、傑が挨拶をする。…コイツ…本気だなw
しっかり周りを牽制してる。
風海を見ている男が多いこと…

あの可愛さで目を惹き、話してみると素直。
声まで美しい。
どんな男でも強く惹かれるだろう。

本人が田舎育ちだからなのか、そーゆーことに無頓着すぎて傑が心配するのもわかる。
俺の女だったら、閉じ込めておきたいくらいだ。



とりあえず、しっかり念押しして学内から出ないことを約束させる。
傑の呪霊を護衛につけることになったが、すっげぇ嫌そうw生まれた時から見えてるのと途中で見えるようになった奴では、呪霊の見た目に慣れるのに差がある。





今日は部活があるっつってたな。

俺らも授業が終わってすぐに向かう。











門を通ってしばらく歩くと、美しい歌声が聴こえた。

これが人魚姫の歌声…

人を惑わすとはよく言ったものだ。

歌声に呪力が乗っていて使い方によっては武器になる。



4階にある音楽室を見上げている生徒が複数いる。
俺たちも耳を澄ませ

硝「これは早く保護しないとまずいことになるね」

そう呟いた硝子。



部活動が終わるのを待ち、風海と合流した。
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