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日と月【刀剣乱舞】

第1章 眠り姫



山姥切国広との手合わせ以降、さらに実戦と手合わせで経験を積んだ。
今でも何も聞かずに手合わせに付き合ってくれる山姥切国広には、本当に感謝している。

長義は山姥切国広とは違い、時に大胆な攻撃をしてくる。
軽快で、攻めの姿勢を崩さない刀の動き。

「…ほう。刀には個体差があると耳にしたが、お前はなかなか攻撃型な個体のようだな」
「守ってばかりでは、勝機は見えないからね」

御尤もだ。
日光はこちらも負けじと刀をぶつける。

自分の本体は自分が守ると決めたものを守るために振るうもの。
当然主はそのうちの1人。

主は、自分が日光の守るものの1人に入っていいのか、と謙遜していたことを思い出す。

「…へぇ?君もなかなか好戦的だね」
「…良いぞ、もっと攻めて来い」
「では、遠慮なく行かせてもらうよ!」

長義がやたらと楽しそうな顔で攻めてくるから、こちらもつい楽しくなってくる。

「はっ!」
「……………ッ!!」

互いに譲らない戦いを繰り広げ、長義の不意をつくとその手から刀が落ちた。

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