第8章 因果呪縛を解く
では星漿体の護衛につくと思われる五条悟と夏油傑なら甚爾を阻止できるのか?
これにも伽那夛は懐疑的だった。
甚爾は無下限呪術の攻略法を用意していると言っていた。
何を用意すれば無下限呪術を対策できるのか想像はつかないが、あの口振りだと勝ち目が見えている。
呪霊操術の方も彼なら呪具があればなんとでもなる上、もし呪具を使えない状況になっても術師を直接叩けばいい。
星漿体を守りながらということも考慮すると、少なくとも悟は周囲を巻き込むリスクから全力を出しにくい。
それに仮に阻止できたとしても双方無事では済まない。
どちらかが命を落とすか、相討ちか……
やはり直接阻止は厳しい。
ならば後者、仕事自体を無かったことにする。
つまり、盤星教に暗殺依頼を取り下げてもらうしかない。
彼らは天元と星漿体との同化を厭っているだけで、星漿体の命を絶対に奪いたいという訳ではないだろう。
だから、同化しないという保証があれば暗殺なんてしなくても問題なくなる。
しかし、そうなると暗殺依頼を取り下げさせた後に更に大きな問題が待っている。
盤星教よりも遥かに手が出しにくい厄介な組織……呪術総監部だ。
同化しなかった星漿体を呪術総監部は決して野放しにしない。
日本中血眼になって探すことは容易に想像がつく。
星漿体が日本国内に留まれば、見つかって拘束されるのも時間の問題。
拘束されたら天元との同化は避けられない。
……だったら、どうする?